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だるま

日記

以下、http://webmagazine.gentosha.co.jp/kowai/kowai.html からの引用

三人の女子大生が、某国へ旅行にでかけた。

 その日、三人は朝からショッピングや観光を楽しんだあと、夜になってホテルに帰ってきた。

 疲れたのでシャワーを浴びようかと話していると、

「わたし、やっぱり買ってこようかなあ」

 と、ひとりの女性がつぶやいた。

 あるブティックで、さんざん迷ったあげく買わなかったバッグが、やっぱり欲しくなったという。

「もう時間も遅いし、道もよくわからないんだから――」

 ほかのふたりはなだめたが、彼女はどうしてもゆずらない。

 あした、みんなでいこうと誘っても、

「だって、きょう売れちゃったら困るもん」

 彼女は説得を振りきって、部屋をでていった。

 それっきり、翌日になっても帰ってこなかった。

 やがて日本から両親が駆けつけたり、現地の警察が事件として調査する騒ぎになったが、彼女の行方は知れなかった。



 数年後、彼女の親戚にあたる男性が某国に出張した。

 抱えていた仕事が一段落して、男性はある街を訪れた。一般の観光客が立ち入らない地域だけに、珍しい店が多い。

 そこに見世物小屋が立ちならぶ一画があった。小屋の前では、派手な衣裳の女が曲芸をしていたり、呼びこみの男が声高に叫んでいたりする。

 縁日のような風情に惹かれて近づいてみると、一軒の小屋が眼にとまった。「だるまの部屋」というような意味の言葉が看板に記されている。

 興味が湧いた男性は、木戸銭を払って小屋に入った。

 薄暗い小屋のなかは、部屋と通路に仕切られている。部屋自体には入れないが、ガラスをはめこんだ覗き穴がついていて、通路から内部を見ることができる。

 恐る恐る部屋を覗いたとたん、ぞっとした。

 両手両足がない全裸の男女が、何人も床に転がっている。生まれつきでないのは、外科手術を施したような傷跡でわかった。人相を隠すためか、あるいは一段と醜怪に見せる演出か、彼らは髪を刈られ、毒々しい化粧を施されている。

 恐怖と嫌悪感に駆られつつ、男性は部屋を覗いていたが、ふと東洋人らしい女の「だるま」が眼にとまった。

 しばらく見つめているうちに、背筋が凍った。

 化粧のせいで、はじめはわからなかったが、幼い頃から見知った顔である。その「だるま」は、この地で消息を断った親戚の娘であった

という話を昨日、会社の昼休みに読む。


たまたま父親の還暦記念という感じで、両親が中国の西安に旅行に行っていて、昨日帰国予定だったので、夜に電話してみる。しかし、何度電話しても誰もでない。

少し心配になり、ドキドキしながらも仕方ないので風呂に入って寝ようとして、携帯を見ると、
8621XXXXXXXX という見たことも無い電話番号から1回だけ着信アリ。呪いの電話か電話番号を操れる犯罪組織の電話かと思い、さらにドキドキしながら調べてみると上海地方からの国際電話。


こりゃ、うちの両親がだるまにされそうになって助けを求める最後の電話だったんじゃないかと、自分が助けに行くシーンも含め、色々空想を広げながら眠りにつくが、実際は普通に飛行機のフライトがキャンセルになり、1日滞在が伸びただけというお話。

まあ、今になって思えば、そりゃそーなんだけど、当時はほんとにだるまになってんじゃないかという可能性が捨てきれず、何だか怖くてブログに書くのも控えてしまいました(笑)。


ちなみに、何かと東京より大阪のほうが美味しいものも多いし、発展度合いもそんなに変わらないと言い張る母親が、中国の発展振り、人の多さには感動していた様子だったので、きっと凄かったのでしょう。