ジオメディアサミット第6回 午前
昨日、ジオメディアサミットに行ってきた。
最近もやもやとした感じを抱きつつ仕事をする中で、こういう風にサービスを開発したり、コードを書いたりしている人たちがいるんだなーと、ほんとに刺激になった。
盛りだくさんだったので、まずは午前分。以下、さっくりとしたまとめと思ったこと
順番は個人的に面白かった順です。
- ロケタッチについて
livedoorの@sasakill さん
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- 自分だけの地図を作るというコンセプト
- 10000ユーザ。200000タッチ。1ユーザあたりのタッチ数がforesquareやはてなココより多い。
- Foursquareとの違い! = タッチとチェックインの違い。
- ロケタッチは「たんけんぼくのまち」 by NHK教育 がコンセプト。脳内にある地図を使ったコミュニケーション。小学生の世界をコンセプトにしている。
- ものにタッチできる、人にタッチできる、風景にタッチできる、心にタッチできる。⇒ロケタッチはネットとリアルをつなぐインターフェイスを目指す。これから実装を進め、タッチできるものを増やしていく。
感想:各所でfoursquareの模倣と言われたり、チェックイン系のサービスとして一括りにされがちだけど、その背後にはこれだけ練り込んだコンセプトがあるんだな〜と感心。ここをすっ飛ばすと何だかよく分からないクローンになってしまうだろうし、やっぱりただの模倣だけでは作り手もそんなに燃えないもんな〜。また、エンジニアとして、こういうしっかりとした世界観を持ったアプリを作れるのは楽しいだろうし、2ヶ月間考えたぬいたコンセプトを実装していく時はきっとアドレナリン出まくりで仕事してるんだろうな〜とうらやましくなると同時に、場所以外のものへの「タッチ」をどのように実現するのか、ほんとに楽しみです。はてなココでも同様の話を聞いてみたいな〜。
- 現実に染み出す世界観〜コロプラのリアル戦略〜
コロプラの@dev_kiyo さん
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- 北海道の田舎から出てきたが、過疎化していく故郷を見て、自分の町を元気にしたい 。ひいては日本を!という思い
- コロカを通じて年間約四億二千万が発生している。80万円/月 各店舗。
- 点・線・面の話
点・・・コロカ = コロプラと現実世界の接点。
線・・・ツアー事業、交通アライアンスによる導線。
面・・・これから作りたいところ。顎(店舗) 、足(交通機関)、枕(旅行会社とか宿とか)を揃えたい。
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- メトロの方のお話
- メトロ沿線の魅力発信、メトロの利用自体を目的にしたい、と思っていたところに、コロプラの社長の記事を読んだ。
- メトロ側からアプローチ!!(けっこうびっくりしました。)
- 既にJR九州との企画が発表間近という段階で、交通機関として最初の提携先にはなれなかった。
- コロプラ・・・ゲーム作成とサイト内でのPR、メトロ・・・乗車券の作成と地下鉄内でのPR という役割分担。
- 乗車券の売り上げの一部をコロプラへ
- 特製のシリアル番号付きの1日乗車券の作成は、役所とのやり取りがあり、あまりやられたがらない仕事だが、頑張って調整して実現した。やって良かった!と自画自賛(笑)。
- 第一四半期は前年比 17.5%増。大きなトラブルは無し。
- 最初に思っていた目標も達成できた。
- 和光市駅は様々な料理で必要となる「米」という素材を提供しているため、「聖地」と呼ばれるに至った。
- メトロの方のお話
感想:ボク自身、観光や地方の復活系の話は大好きで、星野リゾートの星野社長の話や、ちょっと前のカンブリア宮殿の両備グループの小嶋社長の話にしびれてしまうタイプなので、コロプラのやろうとしていることはほんといいな〜と思う。こういう理念を持ったシステム開発に携わってみたい!と思った。少し気になったのは、コロプラを楽しんでいる人たちの中で、コロプラだけが目的の人と、コロプラをきっかけに旅行へ行くことを目的にしている人の割合的な所。ヘビーユーザの例で、伊豆大島だかのコロカの発表と同時に日帰りでフェリーで行って目的の商品だけ買って帰ってくる人が挙げられていて、話としては面白いけど、突き詰めるとそういう楽しみ方になるとすると、ちょっと、、、なので、違う楽しみ方をしている人の具体例とかがあってもいいかなと思った。
あと、メトロというと完全なお役所イメージだったので、コロプラの営業の力で渋々腰を上げたのかと勝手に想像していたけど、メトロ側からコロプラへ話を持ちかけたということを聞いてちょっと嬉しくなった。
- ジオ × ソーシャル × リアルタイム
株式会社マイネットジャパン 辻さん
katyという25000店舗利用の業界no.1 サービスを展開
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- 114兆円 リアル市場、6.7兆円 EC市場
⇒リアルも絡めたサービス展開のほうがパイが大きい!
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- ビジネスモデルについて
- 無料プランと有料プランを準備。無料9割、有料1割くらい
- 無料⇨有料への誘い込み。既に無料で使っている人なのでアプローチが容易。
- コンテンツ作成は各店舗。
- 無料で使われている部分も含めて、全体がkatyというメディアとなり、データの蓄積ができる。
- また、無料の店のサイト上にも有料の店へのリンクファームが作られたりする。
- とある店舗で、登録会員に対して出したメルマガで「10%OFFの案内」では0.9%程度のリピート率。過去の統計を元に「無料でアイスクリームプレゼント」に変更するようにアドバイスし、切り替えることで5.2%のリピート率に上昇。⇒無料店舗を含め、こういうノウハウが蓄積されていくことも大きな強み。
- 店舗側からの発表
- ビジネスモデルについて
ダイアモンドダイニングの人。戦国居酒屋、アリスの国、ヴァンパイア居酒屋を始め、何でもありのチェーン。
感想:いまいちジオな所は少なかったですが、マネタイズという面では多くのヒントがあるように思いました。特に、無料会員というのは有料会員への導線としか見えていなかったけど、無料会員が増えると有料会員に還元が発生するという仕組みはいいな〜と思ったので、今回はB to Bですが、B to Cだとどのように実現可能かを考えてみるといいんじゃないかなと思いました。
午後の部は明日か明後日かにまとめようと思います。
それぞれのセッションはtechwaveでまとめられてて、動画も視聴可。
http://techwave.jp/search?q=%E7%AC%AC6%E5%9B%9E%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88
(はてダからYouStreamの埋め込みはできないのかな??)