ジオメディアサミット第6回 午後

昨日に引き続き、ジオメディアサミットの午後の部のまとめ
午後は項目が多いので聞いた順番。 

  • GeoHexに関して @sa2da さん
    • hexの形自体に世界観がある。
    • マス目間の距離算出が容易。
    • コードが短い。
    • オープンプロジェクトで複数言語への移殖されている。
    • マスメ間が等距離。
    • リアルマップを生かしたゲーム用途、降雨量などの統計用途への利用が考えられる。
    • 採用事例あり
      • ルート沿線沿いの広告表示システム。
      • マルティスープ株式会社のiFieldというシステム。ブース出展あり。じゃんけんに勝つとgeoHex Tシャツがもらえる! ⇒行ってみましたが、敗北してしまいました。。geoHexに関してはデータ表示の一部(配達員が廻ったエリアのプロット時にhexを表示させていました。)で使ってるけど、まだまだ使い方を模索中という段階とのこと。また、あるレベルでは同じhex内に入っていた2点が、レベルを変えると違うhexに入ってしまうことがあるので、統計等で使うにあたってはその辺が課題になるかもしれないと言っていました。あと、プロット数による色の切り替えも可能なので、プロット数が多いところを色を濃くしたりして視覚的に訴えるというのが簡単にできるそうです。

感想:恥ずかしながら今まで全くgeoHexのことは知らなかったのですが、自分のような緯度経度初心者にもメリットがはっきりと分かるし、Hexは確かに格好よくてワクワクするので、凄くいい技術だと思いました。まだまだ事例が少ないというのは逆にチャンスだとも思うので、これベースで何か考えてみたいな〜と思いました。ジオサミット1番の収穫だったかもしれません。


  • Android用地図viewer WMC(Web Map Client) 農研機構 寺元さん
    • WMS,TMS を重ね合わせることができる。
    • カスタマイズ可能。XMLで記述されている。
    • Intent・・アプリが宣言したURIを使ったアプリ間連携。
    • ブラウザからも起動可能。
    • 今は再頒布不可、商用利用不可。

感想:後述するブラタモリの話の中でも出てきますが、地図を重ねるという話はありきたりですが、やはりやってみると面白いし、簡単にできるようになれば色んなサービスが作られるような気がするので、ライセンスの話が残念です。

  • オープンなデータがつながることで見えてきた世界 OpenStreetMap 東さん
    • 共有への潮流
    • 共有の事例
      • 過去3年の自転者事故の記録(イギリス)
      • 英国政府の歳出
      • 横浜市の統計GIS
      • OSM + Ushahidi(災害情報集めたもの) @Haiti
      • パキスタンでも同様。
      • OSM + Wikipedia
      • トイレマップ
    • LOD Linking Open Data
      • 公開されたLinkedデータを集める。
      • OSM,GeoNames,Music brains
    • 課題
      • モチベーション
      • 権利処理 ⇒ 国土地理院による二次利用促進のガイドラインが出ている。

## ほんとはパネルディスカッションの時間ですが、こっちが面白そうで行ってしまいました。
感想:この番組の存在自体ほとんど知らず、もったいないことをしたな〜と思った。タモリさんの凄さと地図が持つ魅力を再認識。観光地でこういう想像力を刺激するような仕掛けを作りがされていると、面白そうだな〜。10月7日から復活するそうなので必見です。

  • ヒトメボ
    • 街で見かけた気になる人を記録するアプリ
    • 両思いの実例あり。
    • 投稿のうち、約1.6%が両思いと判定されている。
    • 今後の展開
      • 両思いになった時の展開を検討中。
    • 自分と相手の外見をアバターで登録したり。(一部実装済み。)
      • ここから人気ファッションMAPとか、異性に好まれるファッションの統計とか?
      • ARでのハート表示

感想:ハートがいっぱいだったり、ファッション部分に重きを置こうとしていたり、良い意味で女性ならではの視点だな〜と思うサービスでした。男性だとこういうのはなかなか提案もしづらいし、さらにエンジニア界隈でファッションの話、、ってのはなかなか大変そうだし。。サービス開発のディレクター層にもっと女性が入ってくると、面白いサービスが色々できてくるかな〜。


  • ジオメディア×ARG(代替現実ゲーム Alternate Reality Game) 日本代替現実クラブ

本木さん

    • 現実世界をベースにしたRPGゲームみたいな感じ
      • プラットホームは世界
      • 自分自身が物語の一部
    • 実例
      • A.I.のプロモーションARG。The Beast
      • HALO2のプロモーションARG。 I Love Bees

## ラビットホール = 現実世界から代替世界への入口。アリスが語源。

    • 没入感、臨場感、共有感、達成感
    • バイラル効果がすごい。人を動かす。広告としての価値あり。

感想:海外の事例ばかりだったので、日本の事例も早く出てくるといいなーというか、是非一回やってみたい。

  • ララこれ 爆弾解除ARG
    • AlienSweeper GPS使って近くのエイリアンを倒す
  • Goo ラボ新サービス. PinQA NTTレゾナント 関口さん repyeko
    • 位置情報にひもづいたQ&A
    • どうやって答えてもらうか??
      • 何か色々。。。
    • GeoHashという技術。
    • Mongo db では周辺情報を調べるためのクエリが投げられる。
    • GeospatialIndex。nearとかで調べられる。

感想:技術的な話は色々と参考になる箇所がありました。特にインデックスの話は知らなかったので参考になりました。こういうサービスはは確実にあると便利だとは思いますが、どうやって答えてもらうようにするかというところが大きな課題だよな〜と思うので、次はそこら辺の取り組みに関してもっと突っ込んだ話が聞けるといいなと思いました。

  • 位置情報ゲーム 駅コレ 電波の杜 れさく(炭谷さん)
    • 妄想国取りゲームや妄想脱出ゲームを過去に作成。
    • らくがきGPS. 位置情報を点にしてお絵描きも作成したことある。
    • 駅データ.jpを使ったゲームを考えた
      • 易スパート
      • 駅コレ!!(今回のお題)
      • 近くの駅を表示し、登録すると駅長になれる。
      • FoursquareAPIも利用。
      • 道の駅バージョン作成中。
    • 人材募集中


感想:公開されているデータ + ちょっとした創意工夫で面白いものを作るというのは、誰もが頭では考えているのかもしれないけど、それを実際にやっているという点で、ほんと凄いエンジニアだな〜と思いました。と同時に、自分がいる会社にはもっと色んなデータがあるのに活用しきれていない気がするので、それをベースに何かを作ってみるという視点でデータと向かい合うと良いのかなと思いました。



以下、LTになります。

  • ジオメディアで地域観光サービスを楽しく 株式会社マルティスープ
    • 観光寄りへ!!!
    • バリアフリーナビゲーション ・ 自治体提供のデータを使用

感想:観光地を巡ってる時に全国で使えるナビはちょっとオーバースペックなので、その範囲内で目的地を絞った中からルート案内してくれるのは便利そうだなーと思いました。今回はバリアフリーの道を取り込んだということでしたが、ローカライズすることで、おすすめルートを出したり、トイレの位置を入れたり、かゆい所に手が届くものが作ることができそうだな〜と思うと同時に、そういうのを整備した観光地が人気が出れば、どんどん需要が出てきて、業界としても潤いそうです。


  • 可視光通信を利用した位置情報システム 慶応大学 春山研究室
    • スーパーの導線、ロボットの誘導、三次元位置測定
    • 可視光を使ってどんなデジタル情報でも送れる。位置情報もその一つ
    • デモでは音楽の再生。

感想:既に事例もあるそうですが、どう考えても屋内ナビには凄くよさそう。モールス信号も必要なくなる!?

  • Ecolian ちょっとecoな地球侵略ゲーム

  • オープンソースの配送経路探索システム
    • オープンVRP
    • 郊外都市の人によりよい公共交通網を
    • マイカー依存によるスパイラル Motorization Spiral
    • オンデマンドバスシステム
    • バスとタクシーのあいの子
    • Webサービスを提供する予定。
    • 利用者 どこからどこへ行くかを入力。
    • どのルートを回れば効率的にピックアップできるかを計算してくれる。
    • pgRoutingを利用

感想:ちょっと前に見て感動した、カンブリア宮殿両備グループの社長の話を思い出しました。地方交通というのはほんと大変なことになっているそうなので、こういう仕組みは需要があるのではないかな〜と思います。また、個人利用でも、何人かをピックアップしなきゃいけない時とか、色々と寄り道しながらドライブする時にさくっと使えると便利そう。

  • あいのりデータ公開
    • Ride share japan API

感想:前に社内で「こういう新サービスどうですかね?」と言ってみたら、「確か、そういうのはもうあるはずだよ」と言われたのが、これな気がしました。終電後のタクシー乗り場でもっとさくっと使える形で提供してやると、需要はグンと増えそうな気がします。あとは女性限定版とかあるといいのかな?あと、全然関係ないですが、どうしてもラブワゴンが頭をよぎるので、名称は変更したほうがいいような気がしました。

  • Unloq
    • 飲食店の集客の課題
    • Twitterの活用
    • Grouponモデル フラッシュマーケティング
      • 常連客が損した気分。それ経由のお客さんは固定しない。。
    • Unloq
      • 裏メニューの発掘
      • 常連さんに対するサービスを厚くする。
    • No more グルーポン

感想:ボクが4年くらい行ってる散髪屋は、何回目からか、微妙に安くしてくれたり、ちょこっとお菓子をくれるようになり、普通にそういうのが嬉しくて、ちょっと遠いけど通ってしまう(前の家の近くのため)。そういう人情部分をいかに上手くシステム化するかはチャレンジングだな〜と思いました。ただのポイントカードみたいなサービスだと、ちょっと面白味に欠けてしまうので。

  • 新幹線列車名判定API
    • 緯度経度 ・ キロ程? (今回は説明は割愛とのこと) ⇒ 新幹線名へ
    • 新幹線の駅以外の位置については自分でデータベース作っている。
    • gms_expo というAPIキーで使っていいよ

感想:切符に列車名書いてあるから、わざわざAPI作らなくても、、と思うのは素人の考えなのでしょう。締めにふさわしいマニアックさを兼ね備えた発表だったと思います。キロ程って何なんだろう??調べてみないと。