Googleの全貌
一通り読みました。
全体として、ちょっと構成が分かりづらい気がしましたが、
十分にショックを与えさせてくれる内容でした。
ざっとこんな感じになるのかなと思ったのは、、
- ユーザ
chrome OS搭載のタブレットPCやら携帯で各種webサービスを利用。
webサービスに、各種アプリケーションも含まれ、それらは
サーバ側で処理されるため、現在のような高機能のPCは不要となる。
- (巷の)エンジニア
googleが提供するインフラをベースにアプリを構築。
多くAPIを提供してくれているので、それらを利用するだけで、
簡単に高機能のサイトが作れる。
webの未来はこんな感じなんですかね。。
あと、個別の記述で印象に残った箇所を何点か。
まずは、ドッグイヤーと言われているwebの技術の中でも、
変わらないとされてきた部分を、がらっと変えようとしている所。
- OSの解体
ブラウザさえ動けばOK。
ブラウザのパワーup(NaCLでネイティブ言語を使えるように)
Gearsでオフラインでもwebアプリケーションが使える
- wave
HTTPやメールのプロトコルはインターネットが普及して以来、
変わらず存在してきたもので、こういった基礎はしっかり勉強しないとね、
と言われてきたし、思っていたけど、、どうなるんでしょ??
あと、自分はアプリエンジニアなので、怖いなと思ったのは、
- Web elements
Google appsなどの登場で、インフラ周りの仕事って大変になりそうだなーと
人ごとのように思っていたけど、それにとどまらず、
アプリ周りの仕事もどうにかなってしまいそう。。
HTML書く感じで、超高機能なサイトが構築できるようになる。。
そして、これらの全てはマイクロソフトに対抗しようとしたり、
既存のwebサービスをどうこうしようと考えて、作り出した物ではなく、
インターネットにとって良い事を目指していたら、辿り着いた形で
あるということ。
頭では確かにこうなるほうが合理的だなと思うけど、
正直、今の自分はこの未来にワクワクはできない。。
今の仕事に危機が訪れているわけだから。
ただ変化を否定していても仕方なく、
このGoogleが示している未来にしっかりのっかっていくとともに、
あわよくば、何か一発かましてやるくらいの気持ちがないと、
仕事がつまんなくなっちゃいそうだ。
ていうか、仕事なくなる??
Googleの唯一の弱点としては、収入を広告に頼ってるんだったら、
そこを崩せれば、他の無料サービスなんて作ってられないでしょう
というって話な気はするけど、世界で一番使われていて、
しかも年に400回の改善が行われている検索サイト上で、
検索した単語に応じて、広告を表示してくれるシステム。。
んー、どう考えても魅力的だ(笑)。
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【1章】 グーグル、次の一手
1-1 企業ミッション刷新
1-2 テクノロジーで世界を幸せにする【2章】 検索、メール、OS──常識打破への挑戦
2-1 増え続ける「肩書き」
2-2 Webアプリケーション:リアルタイムの「波」が起こす波紋
2-3 検索:ネット経済の中心に
2-4 基盤技術:そして「OSメーカー」へ
2-5 Webを超えた取り組み:グーグルの力で社会を変える【3章】 グーグラーが語る技術開発戦略
3-1 検索技術:改良頻度は年400回
3-2 クライアント技術:始めにブラウザありき
3-3 Webアプリケーション:昨日のやり方を捨てる
3-4 クラウド技術:「万人の基盤」を目指す【4章】 データセンター──自前で最強を実現
4-1 ここが違う10個のポイント
4-2 グーグルが作る「メガデータセンター」の実際
4-3 キー・バリュー型が台頭、RDBMSと併用時代へ【5章】 グーグル気質に見る強さの秘密
5-1 「世界を変える」、グーグル職場の魅力とは
5-2 「透明性」と「自己責任」が基本の評価制度【6章】 ソースコードから見るグーグル気質
【7章】 グーグルの課題──競合から社会、法律まで
7-1 全面衝突のマイクロソフト
7-2 ライバルFacebookが急成長
7-3 「StreetView騒動」が与えたインパクト
7-4 グーグルに「法の制約」、旧世代はオープンを強調【8章】 グーグルの大望──ネット至上主義の行く先
8-1 キーワードは「Borg」
8-2 技術力としたたかさを併せ持つITベンダー