ジオロケーションカンファレンス @yahoo
http://gihyo.jp/event/2011/geoconf
行く前はなぜyahooのイベントにGoogleのスーパーエンジニアが来たり、Open Street Mapの創設者が来てOSMの紹介するんだろうと??な感じでしたが、ふたを開けてみれば、YOLP(=Yahoo Open Local Platform)の枠にとどまらない、今後のジオ業界どうなっていくんだろう的な規模のでっかい話が聞けて、凄く面白かったです。と同時にこれからどうなってくんだろう的な恐怖も少々。。
以下、まとめ系の情報。
以下、メモのまとめとか。
ジオロケーションサービスの現状とこれから Yahoo 村田さん
- ジオロケーションの変遷。
- 昔からジオロケーションは重要。文字が誕生する前から地図が存在していたと言われているが、きりがないので、、
- 1995年 エピソード1の始まり。
- 2005 エピソード2の始まり
- 5年周期なので、2015年にエピソード3の始まりを告げる何かがくる!?
- その間は???
- Where 2.0の今後のトレンド予測を見ながら考えてみる。
- HTML5
- Future of Mapping. 地図の作り方が変わる!?
- Data Collection. Real time
- Users vs features
- Ads vs subscriptions. お金儲けどうする?
- Interface. 今はARだけど、そのままいくか?
- Public vs Private
- Government & Humanitarian
- これを手がかりに考えていこう
- where2.0の本家サイトwhere2.0 、そして、日本語訳をしてくれた人がtwetter上にいた。ジオロケーション(位置情報)界隈の2011年の技術トレンドやトピックス | 世界 - daipresents!!
- 全然関係ないですが、後のパネルで村田さんが冗談でジオ系にもっと女性が増えて欲しいということをおっしゃっていましたが、where2.0のメインスピーカーに女性が多くてちょっとびっくりしました。
- お知らせ
- Yahoo JapanはOSMに対して無償ライセンス提供を開始!!
- Yahooロコの開始
- 佐藤さん結婚!!
OSMとの連携話を発表したいがために、この会を開いたんだろうな〜。
TechWaveの記事もこの件に集約されていたし、なかなかの目玉発表でした。
YOLPで地図と1100万のPOIを解放するってだけでもおおって感じだったのに、さらに自由に使えるようになるということで、どうなっていくんだろうな〜。
オープンローカルプラットフォームの設計思想 Yahoo 服部さん
- 全体像
- YOLP = 地図 + 検索 + ストレージ
- 地図
- 22種類のデザインを用意。
- 検索
- 1100万レコード。パートナー数28社
- ストレージ
- YOLPギャラリー。POIデータに対して写真をアップロードできる。
- マルチプラットフォーム
- Technology behind YOLP
- YDFテクノロジー。全てのAPIがYDFに従っている。YOLP(地図):YDF - Yahoo!デベロッパーネットワーク
- ジオストレージ。全てのPOI情報を一つのストレージに格納。
- 一つのPOIに対して複数の提供者からデータが提供された場合、名寄せを行って一レコードとして取り扱うことができる。
- On Demand ラスタライズ地図
- 事前に画像を生成せずに、リアルタイムに合成して画像を作成している。種類が多い。表示のカスタマイズを可能にしているので、このような形態をとった。
- 地図画像の再圧縮。フルカラーの地図画像の色数(83色)を減らして、画像を圧縮している。3G回線での利用にも耐えうるように。
- ロードマップ
- Where's YOLP heading for
- 地域生活圏に根ざしたサービスを目指す。
地図画像の圧縮話は初めて聞いたので、おおって感じでした。見た目やパフォーマンス等、けっこう気になります。
あとは、略地図APIやAR用のSDKはリリースされたら触ってみたいな〜。
Easy Mapping in the Cloud @ManoMarks
- 資料
Easy Mapping in the Cloud: New features in the Google Maps API an
- Google fusion table
- これまでgoogle はデータをstoreする場所は提供していなかった。
- Cannot I do that with spreadsheet??
- ファイルをアップすると、ワンクリックで地図上に可視化できるようにした。
- テーブルのマージ
- Visualのカスタマイズも色々ある。
- 色んなレンジの表現が可能。日本の人口分布とか、世界の何かの消費量とか。
- Read only
- Write
- Use a client library
- Do data collection
- Use open data kit or App Inventor
- 一つのlayerとして描画されるので、パフォーマンスが良い。
- Rectangle, circle, order by distanceのような検索方法が可能。
- その他
- KML, 緯度経度, 住所文字列のいずれかでそのレコードの位置が特定できる。
- 一テーブルあたり100MBまで。テーブル数聞きそこねた。。
- サイト内への埋め込み用のscriptも生成できる。
- QA
Fusionテーブルというのは最近知ったけど、少し時間をかけて勉強したいところ。とはいえ、個人で使うにはそもそも何を表示しよう??ってなりそうだし、会社で使うにあたっては、ライセンスがちょっと気になる所です。調べてみねば。
Mapping the future. @SteveC (Open Street Mapの代表)
- OSM概要
- 2004年に設立。
- 最近はbingからの支援を受け、Steve氏はMicrosoftの中の人になって活動中。
- 二つの意味でfree
- 料金がfree(無料)。
- ライセンスがfree。ただし、ライセンス表示、同等のライセンスでの公開が必要。
- OODA Premier
OSM vs 商用地図の話の所で、いかにしてOSMが逆転していくかを時間をかけて、理論的に説明していて、うーむ、、となってしまいました。
What is MapQuest Open? @hurricanecoast
- 概要
- OSM上に作成できるアプリケーション。
- Free
- 27 languae-site
- navigation, search, geocoader. Etc..
- 日本語版も始まったよ。
- 機能
自分が属している会社的にRouting APIの存在が気になりました。現状、地図の更新頻度が強みかと思うけど、例えば、それを生かして通行止め道路情報が即時反映されるようになったり、あとは、公共の交通機関と連携して、APIに取り込まれるようになったたら、えらいことになりそうだな〜と。
パネルディスカッション
あんまりメモ取れず。
印象的だったのは、地図を作製している会社の人が、今後の展開に関して質問したのに対し、@SteveC さんが「技術が発展すれば、新しく職を得る人、失う人、別の分野に移動して行く人色々いる。これまでもずっとそうだった。」的なことを言っていたこと。
色んな本とかでそういうのは読んだことがあったり、勿論、IT業界でもそういうことは起きまくっているて、そんなの当然だと頭では思っていたけど、いざ、自分の周りにそういう流れが来ると、少し抵抗したくなるな〜という気持ちになったりwww。AWS(Amazon Web Service)についての説明を聞いた時にも同じことを思ったけど、ラッダイト運動を起こした人の気持ちが少し分かる気がします。。
あと、@hurricanecoast さんが "It's just beggining"というのを盛んに強調していたり、OSMが他のサービスに対して勝っている所として、コミュニティの存在を真っ先に上げていたのが素敵で、楽しそうなコミュニティだなと感じました。
YOLP 地図検索プラットフォーム Yahoo 西岡さん
YOLPについて。 Yahoo 河合さん (latlon)
- エンジニア観点からのYOLP
広告関連の話で、yahooはかなりの人数をかけて、辞書の整備をしているというのを聞いたことがありましたが、それが検索のゆらぎ表現などにも生かされているのかな〜と感じました。
アメリカのYahooのほうはこんなブログはてなダイアリーが評判になったりと色々あるみたいですが、JAPANのほうは"地図"、"辞書"といった一見地味だけど、一朝一夕では身に付かない技術にがっつり投資している印象があり、さらに今回のオープン化の話など、ばりばりのハイテク企業だな〜という印象を受けます。楽しそう。
GeoHex @sa2daさん
GeoHex勉強会に行ったりしていて、けっこう既知(スライドに、カタンやっている時の手だけ登場できましたww)。採用サービスが着々と増えていて、さすがだな〜。
個人的にも、ちょこちょこと触っているので、早く何か作ったり、公開したりしたいな〜と。頑張らねば。
東京マラソン応援アプリ ゴーガ 小山さん
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- 東京マラソン出走者用のアプリを作成した。
- AppEnginを利用。
一日イベントで、恐らく一銭の儲けにもならないであろう所へ、これだけの情熱を傾けることができるという所に、ジオメディアサミットのコミュニティのパワーの源泉を見た気がしました。見習わねば。
OSM with 基盤地図 @mapconcierge さん
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- OSMの日本グループが法人登記したよ!
- 何が変わる??
- 事務手続きが行える。⇨ 基盤地図が使えるようになる。
- GPSの精度や都市部の地図が作りやすくなる。
- OSMの日本グループが法人登記したよ!
数人のメンバーで乾杯している写真が紹介されていましたが、10年後にOSMが大コミュニティになったとしたら、10周年イベントあたりで、最初はこんな感じでしたと笑いながら紹介される写真になるんだろうな〜と勝手に空想しました。
年配の方が多く、若い力でががっといくのもいいですが、これくらいの年齢の方たちが一生懸命こういう活動に没頭しているのを見ると、いいな〜と思います。
最近、@mapconciergeさんが編集に携わっているGIS NEXTという雑誌を買ったのですが、少しお話させていただいた所、次号は、@ManoMarks、@SteveC、@hurricanecoast の巻頭インタビューがあるということで、必見ですね!!
そして、この辺で集中力の限界が。。
yahooの方々、発表者の方々、スタッフの方々、ありがとうございました!OSM来そうですね!!
追記:
Mano Marksさんのブログ
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http://randommarkers.blogspot.com/2011/03/ruminations-on-place.html
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感想系の中で面白かったブログ
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http://d.hatena.ne.jp/ta26/20110309
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