The Lean StartUp(リーンスタートアップ)を読んだ #leanstartup
前々から気になってはいた"The Lean StartUp"を↓のBlogに影響を受けて刺激を受けてこつこつと読んだ。
転びまくりながら、やっとここまできた - Wantedly 航海日誌
本の背表紙にハッシュタグ(#leanstartup)が付いてるってのも時代を感じますね〜。そして、全然関係ないですが、ショーンパーカーがこの本を見たら「take off "the"」と言うに違いないとどうでもいいことを思いつつ、、読み始めました。
概要
著者のEric RiesがInstant Messaging市場に参入するに辺りIMVUという、3Dのアバターを使ったサービス + 既存のIMへとの連携ができるaddonを持ったサービスを作ったが、リリースしても全然伸びず、、その後しばらく色々と手を打ったが全然だめで、、やがてこうすれば良かったのかというのに気付いた!、みたいな経験を元に、IMVUでの話と他のサービスの事例なども絡めながら、どうすれば使ってもらえるサービスが作れるのかという方法論が紹介されています。
IMVUって? - IMVU Japan Wiki*
Zapposの事例
色んな事例が挟まれていて、一回読んだだけでは頭に入り切らない部分も多数ありましたが、自分の中で一番腹落ちしたのはZapposの事例。彼らはサービスを始めるにあたって、近くの靴屋さんに行き、靴が売れた場合は額面通りの金額を靴屋さんに払って、自分たちで送付しますという約束で、商品の写真を撮らせてもらい、それをサイトにアップするということをやったそうです。結果、予測通り、靴は売れたので実際のサービス開発に入り、その後のZapposの大成功は誰もが知る所。
Think Big Start Small
新しいサービスを考えたり作ったりしている時にありがちな"これ絶対いけてるよ"みたいな思い込みだけでなく、その思い込みがほんとに正しいかどうかを少しでも早く試す為にMVP(minimum viable product)を作り、とにかく早く最初のイテレーションを回すのが大事だそうです。Zapposの事例はまさにこの要素が凝縮されているように思います。(あと、本の中ではGrockitというオンライン教育サービスが、最初はWebExというオンライン会議ツールを使ってサービスを行っていたというような事例も紹介されていました。)
とにかく早くイテレーションを回すのが大事なのは、時間もお金も限られているから。ちなみに、時間というのはスタートアップの場合は運転資金がなくなるまでのリミットという意味合いとともに、サービス開発に携わる人の人生の時間という意味も込められているようです。
本にも再三でてきますが、確かにすげー残業して頑張って作ったモノが全然使われてませんみたいな時の残念な気持ちは中々のものですもんね。。
その他
他にもPivotとは何かどんな種類があるのかとか、色々調べてPivotするかどうかを早く決めなさいみたいな話も出ています。
Zapposは華麗にstartを決めた感じで、IMVUはPivotの結果、上手くいくようになってきたという感じになっています。
感想
MIT Media Lab新所長、伊藤穰一とPivotalのCTO,Ian McFarlandが語る - 7月3日に生まれて
この会に行って以来、開発手法な部分にも興味を持つようになりちょこちょこと見ていたものの、webの断片的な情報が多くてまとまりきらないな〜という印象だった所を、しっかりと体型的に説明してくれていると感じました。
また、所謂"agile開発"(TDDとかCI)の話は多くビジネス側の人からすると意味が見えづらく、実際の現場での導入への障壁になりやすいのかな〜と思ったりしていますが、"Lean StartUp"は少しビジネス寄りの話が強く、皆に理解してもらいやすいかな〜と思うのと、同時にこれを実践するにはagileでよく言われる"変化を受け入れる開発"が出来る必要があるので、この辺を上手く絡めていくことで現場を変えていけるな〜といいなと思ったりしました。
Lean Startupについて調べていて特に参考になったブログとスライド
On Off and Beyond: 起業のバイブルThe Lean Startupの要点だけを英語のまま3時間で読む
5月に日本語版出るんですね。。
- 作者: Eric Ries
- 出版社/メーカー: Crown Business
- 発売日: 2011/09/13
- メディア: ハードカバー
- 購入: 3人 クリック: 43回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか
- 作者: トニー・シェイ,本荘 修二監訳/豊田 早苗訳/本荘 修二訳
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 12人 クリック: 226回
- この商品を含むブログ (71件) を見る
2012/3/19 追記
日本語版のリーンスタートアップの予約が始まってました。伊藤穣一さんの解説付き!!
そもそも自分がアジャイルに興味を持ったのは↓がきっかけなので、これも買いかな〜ww。
MIT Media Lab新所長、伊藤穰一とPivotalのCTO,Ian McFarlandが語る - 7月3日に生まれて
リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
- 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: ハードカバー
- 購入: 15人 クリック: 228回
- この商品を含むブログ (48件) を見る